だい

だい
I
だい
(連語)
〔断定の助動詞「だ」に終助詞「い」の付いたもの〕
(1)疑問を表す語句に付いて, 親しさをもこめてやや和らげていう。

「いつまで寝ているん~」「じゃ, 何をしに行くの~」

(2)(子供などが)断定の語気を強めていう。

「うそ~」「ぼくはこれ~」

II
だい【台】
※一※ (名)
(1)物をのせるためのひらたいもの。 また, 人がのるために使うもの。

「~にのせる」「箱を~にして本を取る」

(2)高く造った建築物。 たかどの。

「展望~」「楚王の~の上の夜の琴の声/源氏(東屋)」

(3)物の基礎・土台となるもの。 (ア)細工などをほどこす素材。

「プラチナの~にダイヤをはめこむ」(イ)接ぎ木の台木。 (ウ)物事のしたじ。 「記して置て, …それを~にして尚ほ色々な原書を調べ/福翁自伝(諭吉)」

(4)「台の物{(2)}」に同じ。

「三度の食の栄耀には, 魚吉の~も飽たりし/人情本・梅児誉美 4」

(5)食物をのせる台。 また, 食物・食事。

「大殿油など, いそぎ参らせて, 御~など, こなたにてまゐらせ給ふ/源氏(夕霧)」

※二※ (接尾)
助数詞。
(1)車両や機械などを数えるのに用いる。

「月産一万~」「ワープロ一~」

(2)数量の大体の範囲を示すのに用いる。 例えば「千円台」は一〇〇〇円から一九九九円まで。

「百番~の成績」「九時~の列車」

(3)印刷で, 一度に印刷できるページ数を一単位として数えるのに用いる。 また, 製本の折り丁を数えるのにも用いる。 普通, 一六または三二ページを一台とする。
III
だい【大】
※一※ (名・形動)
(1)数量や形・規模などが大きい・こと(さま)。
「台風は上陸の公算が~だ」「声を~にする」
(2)物事の程度が大きいこと。 はなはだしいこと。 また, そのさま。
「損害はきわめて~である」「責任は重く且つ~なり/花間鶯(鉄腸)」
(3)大小があるもののうち, 大きいほうのもの。

「生ビールの~」

(4)「大刀」の略。
(5)「大の月」の略。
(6)「大便」の略。
(7)「大学」の略。

「~卒」「女子~」

(8)地積の単位。 一段三六〇歩の三分の二の, 二四〇歩をいう。 太閤検地以後は二〇〇歩。
(9)名詞の下に付いて, そのものぐらいの大きさである意を表す。

「こぶし~の石」「等身~の人形」

だいの(連語)
※二※ (接頭)
名詞に付く。
(1)数量や形・規模が大きいことを表す。

「~群集」「~豊作」

(2)偉大な, すぐれた, などの意を表す。

「~日本」「~学者」

(3)状態や程度のはなはだしいさまを表す。

「~サービス」「~混乱」

(4)地位, 序列が上位であることを表す。

「~僧正」「~宮司」

~なり小なり
大きかろうが小さかろうが。 程度の差はあっても。 多かれ少なかれ。
~の虫を生かして小の虫を殺せ
重要なものを助けるためには, 重要でないものを犠牲にすることになってもやむを得ない。 小の虫を殺して大の虫を助ける。
~は小を兼ねる
大きいものは小さいものの効用をもあわせ持っている。
IV
だい【弟鷹】
めすのタカ。
兄鷹
[日葡]
V
だい【朶頤】
〔「易経(頤卦)」による。 「朶」は垂らす意〕
(1)あごを垂らして, 食べようとすること。 また, 欲しがること。

「人々の~すべき珍羞(チンシユウ)であらう/伊沢蘭軒(鴎外)」

(2)強国が弱国を併呑しようとすること。
VI
だい【第】
数を示す語に付いて, 物事の順序を表す。

「~一二番目」「~五回」「~一陣」

VII
だい【題】
※一※ (名)
(1)文章・作品・書物・講演などの内容を簡略に表すためにつける名前。 標題。

「~をつける」

(2)それについて詩歌などを作るように出された事柄。

「歌会始めの~」

(3)試験などの問題。

「作図~」「文章~」

※二※ (接尾)
助数詞。 試験などの問いの数を数えるのに用いる。

「五~のうち三~解けた」

~を出・す
注文をつける。 あらかじめ要点をおさえる。

「恨みにぞんぜぬと, ~・しておくからは/浮世草子・禁短気」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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